TestCrewに「更新後の確認」機能を追加しました。
Google Playのクローズドテストでは、テスト期間中にアプリを更新しても、テスターの参加状態は維持されます。この機能を使うと、バグ修正版を公開した後、以前テストに参加してくれたテスターへ、修正版の再確認をTestCrewから直接依頼できます。
なぜ作ったか
クローズドテストは「14日間並べて置いておく」だけでは意味がありません。テスターが実際にアプリを操作し、見つけた問題を修正して、もう一度確認してもらう。このサイクルが回るほど、テストの質も製品版アクセス申請の回答も固まっていきます。
問題は、このサイクルの「再確認」の部分です。これまではTestCrew内だけで再確認まで完結できず、以前のテスターを探し出して個別に連絡し、誰が確認を終えたかを手作業で管理する必要がありました。
これまでの問題
TestCrewで12人のテスターが集まり、テストが進んでも、修正後の流れは手作業でした。
【従来の流れ】
1. テスターから不具合の報告を受ける
2. 修正して、新しいAABをPlay Consoleへアップロード
3. 「誰に確認をお願いしていたんだっけ?」と募集参加者を探す
4. Discordやメールで1人ずつ「修正したので確認してほしい」と連絡
5. 返信がバラバラに届き、誰が確認済みか手作業で集計
この流れには、次の問題があります。
- 連絡先の管理が煩雑で、確認漏れが出る
- 「修正版を確認した人/していない人」が分からなくなる
- 再確認の結果(解消した/まだ問題がある)が形として残らない
今回できるようになったこと
TestCrewの掲載管理画面に「更新後の確認」カードを追加しました。ここから、次のことができます。
- 依頼先の選択:以前このアプリのテストに参加したテスターが候補として表示され、再確認を依頼する相手を選べます
- 更新内容の共有:修正・改善内容をメモとして添えて依頼できるため、テスターは「何を確認すればよいか」分かった状態で始められます
- 結果の一覧受領:テスターからの確認結果を、依頼ごとに一覧で確認できます
テスター側は、通知を受け取ったら更新版のアプリを開いて確認し、結果を3つから選んで報告するだけです。
- 問題なく確認できた
- 問題があった
- 確認できなかった
問題ありの報告には詳細を添えてもらえるため、「修正したのにまだ直っていない」ことに早く気づけます。
「問題なく確認できた」を報告するには、テスターが更新後のアプリを実際に開いていることが条件になるため、報告だけの形式的な確認が起きにくい作りにしています。
どんな場面で使うか
- バグ修正後の再確認:テスターから指摘された不具合を修正した後、同じテスターに解消を確認してもらう
- 14日間の途中での改善リリース:テスト期間中に改善版を公開した場合、参加状態を維持したまま修正版を確認してもらう
- 申請前の記録づくり:誰がどの更新を確認したかがTestCrewに残るため、製品版アクセス申請の「フィードバックをどう反映したか」を説明しやすくなる
なお、アプリ更新によって14日間のテスト期間がリセットされるかどうか、といった要件面の疑問は、Google Playクローズドテスト中にアプリを更新すると14日はリセットされる?の記事で解説しています。
操作方法
掲載オーナー側の操作は次のとおりです。
- マイアプリで対象の掲載を開く
- 「更新後の確認」カードから「更新後の確認を依頼」を選ぶ
- 依頼先のテスターを選択する(候補は、以前このアプリをテストしたテスターです)
- 改善・アップデート内容を入力する(どこを修正したか、何を確認してほしいか)
- クレジットを確認して依頼を送信する
依頼の送信にはクレジットを使用します。クレジットは、他の開発者のアプリをテストすることで獲得できます。制度の詳細はTestCrewクレジット制度とは?を参照してください。なお、依頼を送信した後にテスターから回答がない場合も、使用したクレジットは返還されない点にご注意ください。
テスター側は、届いた依頼から更新後のアプリを開き、確認結果を報告します。有効な確認結果を報告すると、テスター側でもクレジットを獲得できます。
関連Guide
- Google Playクローズドテスト中にアプリを更新すると14日はリセットされる? — アプリ更新と14日間の関係
- TestCrewとは?使い方と募集の流れ — 募集からテスト管理までの全体像
- TestCrewクレジット制度とは?獲得方法・使い方・確認ポイント — クレジットの仕組み
- Google Playクローズドテスト版が更新されない原因 — テスターに更新版が届かないときの切り分け