製品版アクセス申請で「さらにテストが必要」と案内された場合、同じ回答をそのまま再送するより、追加テストの内容を改善してください。
再申請で重要なのは、前回から何を追加し、何を修正し、何を確認できたかを説明することです。
手順1:前回のテスト状況を整理する
次を一覧にします。
- 12人以上になった日
- 継続参加人数
- 参加解除した人
- 確認した機能
- 対象端末・Android版
- 受け取ったフィードバック
- 公開したversionCode
- 修正内容
- 前回申請の回答
記録が不足している場合は、追加テストから管理表を作ります。
手順2:人数と期間を再確認する
追加テストを始める前に、現在も12人以上が参加しているか確認します。
- メール登録だけで止まっていないか
- 正しいGoogleアカウントか
- オプトイン済みか
- 途中で退出していないか
- 別トラックへ移っていないか
必要人数ぴったりではなく、余裕のある人数を維持します。
手順3:前回と異なる確認項目を設定する
同じ操作を繰り返すだけでは、追加テストの価値を説明しにくくなります。
追加項目の例
- 初回起動から登録完了までの所要時間
- 通信エラー後の再試行
- 権限を拒否した場合
- 小さい画面・大きな文字
- アプリ更新後のデータ維持
- 長期間ログインした場合
- 複数の画像やデータを保存した場合
- エラー文の分かりやすさ
手順4:テスターへ具体的に依頼する
追加テストでは次を確認してください。
1. ログインに失敗した場合の案内
2. 保存後の完了表示
3. アプリ再起動後のデータ表示
4. 文字サイズを大きくした場合の画面
問題がある場合は端末名・Android版・操作手順を共有してください。
手順5:フィードバックを優先度付けする
| 優先度 | 基準 | 対応 |
|---|---|---|
| 致命的 | 起動・登録・中心機能を完了できない | 公開前に修正 |
| 高 | 多くの利用者が失敗する | 修正して再確認 |
| 中 | 回避可能だが分かりにくい | 改善を検討 |
| 低 | 軽微な見た目・要望 | 記録して計画化 |
すべての要望を実装する必要はありません。対応しない理由も記録します。
手順6:修正版を公開する
修正した場合はversionCodeを増やし、同じクローズドテストへAABを公開します。
リリースノート例:
追加テスト版
・ログインエラーの案内を改善
・保存完了メッセージを追加
・大きな文字サイズでの表示崩れを修正
テスターが最新版を取得できるか確認してください。
手順7:修正後の再確認を記録する
F-003 保存完了表示
報告:完了したか分かりにくい
対応:完了メッセージとボタン状態を変更
公開版:versionCode 45
再確認:Pixel 8、Galaxy S23で正常
「修正しました」だけではなく、誰がどの版で確認したか残します。
手順8:再申請回答を更新する
回答例
前回の申請後、継続中のクローズドテストで追加確認を行いました。
テスターにはログイン失敗時の案内、データ保存後の表示、アプリ更新後のデータ維持を確認してもらいました。
保存完了が分かりにくいという意見と、大きな文字サイズで一部表示が崩れる報告を受け、完了メッセージとレイアウトを修正しました。
修正版を同じテストトラックへ公開し、複数端末で対象操作が正常に完了することを再確認しました。
自分の実施内容に置き換えてください。
前回回答との差を明示する
再申請では、次の表を作ってから文章にします。
| 項目 | 前回 | 今回 |
|---|---|---|
| 確認範囲 | 基本機能 | エラー・更新・アクセシビリティ |
| テスター | 12人 | 14人継続 |
| フィードバック | 3件 | 追加5件 |
| 修正 | 文言1件 | UI2件・不具合1件 |
| 再確認 | 未記録 | versionCode 45で完了 |
数字は実際の記録だけを使います。
避けたい再申請
- 通知直後に同じ文章を再送
- テスターを入れ替え続ける
- 参加だけを依頼する
- 実施していない修正を書く
- 「必ず承認してください」と要求する
- 承認を保証する外部サービスを利用したと書く
再申請前チェックリスト
- 現在の参加人数を確認した
- 追加テスト項目を用意した
- テスターが実際に操作した
- フィードバックを記録した
- 重要な問題を修正した
- 修正版を再確認した
- 前回との差を説明できる
- 回答が実態と一致している
まとめ
再申請は、単なる待ち時間のやり直しではありません。
原因を整理
→ 追加テスト
→ フィードバック
→ 修正
→ 再確認
→ 回答を更新
最初の申請文を作り直す場合は製品版アクセス申請の回答例も参照してください。
一次情報
公式参考資料
Google PlayやFirebaseの画面・要件は変更される場合があります。公開作業の前に、リンク先の最新情報も確認してください。